去年12月にWD♂♀♀を購入し、低温ながら思いのほか産卵してくれた本種。
本種を飼育してみたい方向けに、本種の魅力が伝わるように飼育の所感を書きます。
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魅力1 幼虫期間が短い

第1号が羽化したのは5月頃だったので、幼虫期間は半年以下。

・シロヘリカナブン→1年(うちでは)
・トルコホウセキカナブン→9ヶ月(同じく)
なので、比較するととっても短いです。

しかも年中23℃(うちではヘラクレスに合わせています)という環境下での飼育ですので、かなり驚きました。


魅力2 ​とても丈夫
これに関しては、まさにアフリカンソウルそのもので、シロヘリ同様とっても丈夫です。
​ヘラクレスで使った後のマットを振るいにかけた古マットで全く問題なく育ちます。
(小バエで粉状になったマットだと、硬い繭玉が作れず、高確率で羽化出来ずに死亡します。)

共食いがあるなんて聞きますが、大ケースに30頭くらいいれて集団飼育で特に共食いされている感じはなかったです。


魅力3 ​色彩変異が多様

種親には緑の強い♂、赤の強い♀、中間の♀を使った結果、中々多様な色彩で羽化してくれました。
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また、前胸部の配色も1頭1頭異なります。
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緑紋が2つに別れているものもいました。
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また、♂は小さなツノを持っているので、雌雄判断は容易です。
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唯一の欠点があるとすれば、
よく飛ぶことです。
軽く平たいので、本当によく飛びます。
シロヘリの比じゃないです。
5頭の成熟した成虫を容器に集めたら、多分10秒以内に1頭が飛びます。
そしてそいつを回収して戻す前にもう1頭飛びます。
これを7回繰り返したことがあります。
絶対に成熟した成虫の容器を外で開けてはいけません。

産卵セットは普通のカブトマットを無加水でふわっと固めずにまいただけです。

あまり出回らず野外品も少ないですが、
とても殖やしやすくて多彩ないい虫だと思います。