「パンやさん」
カブトムシ、クワガタを飼育して少し経つくらいの方ならば、聞いたことがあるのではないでしょうか?
そう。ダイソーの名商品、
寸法と容量が丁度いいタッパーのことでございます。
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(画像はネットからお借りしています)
この容器は、
プラケース小と幅、奥行サイズがほとんど同じで、高さは小ケースよりも若干低いですが、
容量は4.2Lと、小ケースよりも700cc多く入るんです。
「パンやさん買う人、7割は虫やってる人説」
を立ててしまう程、これを使っているブリーダーさんをよく見かけます(特にカナブンやカブトに多いかな)
今回はこのパンやさんと小ケースの、いい所悪い所を色んな分野から考えていきます。
※ここでの小ケースは、鈴木製作所の「コバエの侵入抑制用」のことを指すとします。


1.価格
2.入手
3.機能性
4.見栄え
5.棚で飼うなら



1.価格
パンやさん 108円
小ケース     350円
(ダイナステスマスターズにて、48個セット16800円での単価です。私が知っている限りでの最安値ですがより安い所を知っている方は連絡下さい。)

価格は圧倒的にパンやさんが有利です。
小ケースはさらに、コバエフィルター(フタに付けるスポンジ)を付ける場合はさらに高くなります。

2.入手
パンやさん→全国のダイソー
小ケース→全国のペットショップや昆虫ショップ

これについてはドローですかね。
ただ大量に欲しいとなると、ダイソーではお店に在庫を用意してもらうことになり、約2週間はかかるため、
注文から3日で配達してもらえるような昆虫用品のオンラインショップで小ケースを購入する方が待たずにすむかも知れません。
ただ近くのダイソーでちまちま買えるというメリットもパンやさんにはありますよ。

3.機能性
パンやさん→乾燥に強い(新聞紙等を挟まなくてもよい)
蓋を開けられやすく、脱走のリスクが高い
小ケース→新聞紙等を挟まないと乾燥しやすいが、
仕切りを使えば適度な容量で使える
積み重ねられる
中身が見えやすい
脱走はまずない


機能美は小ケースのほうが万能性があっていいです。
特に、棚を使うほどケースを使っていない方だと、積み重ねられないパンやさんは不利です。

また、中身がよく見える小ケースは成虫を楽しく飼育するのには必要な条件ですね。
そして恐れるのが脱走。
コーカサスの幼虫など、よく暴れる種類にはパンやさんなどのタッパーの蓋では少し心配があります。

しかし、パンやさんは脱走の危険性が少ない幼虫にはかなり有効かと思います。
蓋の高さが無く、容量めいっぱいにマットを詰めることが出来、スペース効率はかなりいいからです。


4.見栄え
これはやはり、中身が見える小ケースが優勢と言いたいところですが、パンやさんでも収納次第で綺麗に見えます。
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私の初齢用の棚です。
小ケースだと虫飼ってる感が出ますが、タッパーだと何かの仕込みみたいで私は好きです。
どちらにせよ並べ方次第ですね。

5.棚で飼うなら
パンやさんを一段ずつ棚を付けて管理するのと、
小ケースを3弾ずつ棚を付けて管理するのは、
総合的にかかる費用にあまり差はありません。
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↑まず、一段ごとにパンやさんを置くと、
当然ですが棚の費用が高くなります。
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↑のように小ケースを3段ごとに置くと、棚は安く済みますがケースが割高になります。

私的には一段ごとパンやさんスタイルに最近魅力を感じています。
これは、一段ごとに掛かる重さがとにかく小さい。
小ケース3段を一段に載せるとなると、流石に棚がたわみます。
これでは長く使うのには心配…。
じゃあ、一段ごとに小ケーススタイルはどうか?というと、積み重ねるための爪が挟まってしまい、メタルラックとは相性が悪い…。
棚に乗せるプラスチックのシートを使えば挟まることはありませんが、さらに出品がかさんでしまいます。

6.結論
結論は、「場合によって使い分けよう」という超無難な感じで終わります。
最上段のみ小ケースを積み重ね、その下はパンやさんにするなど、上手く使い分けると飼育が楽しくなるでしょう。